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VQS Championships 2010
〜oaks summer camp〜
ゴールデン・ウィーク明けの5月8日、VQS Championships2010に出場するべく、チームジャパンの面々はカリフォルニアへと向かった。
今回のメンバーは田嶋鉄兵、辻裕次郎のVOLCOM JAPANの2トップに加え、VOLCOM若手ナンバー1の加藤嵐、鴨川の小川幸男、湘南の大橋海人と石田銀二、愛知の平井宏輔、千葉の大原洋人、四国の武知実波、横浜の田代凪沙の10名。
トラッセルズで開催されたWQSに出場、観戦、あるいはサーフィン修行のために、あらかじめカリフォルニア入りしていた辻裕次郎と大橋海人、加藤嵐とNEWPORTにあるHotel RAMADAにて合流する前に小川幸男、石田銀二、平井宏輔、大原洋人、武知実波、田代凪沙たちはハンティントン・ピアのサウスサイドでフリーセッション。
波は日本で言えばムネカタサイズの良い波。風も緩く、面のキレイなコンディション。なかでも石田銀二と大原洋人が良いサーフィンをみせていた。
HIROTO OHHARA F/S RIP
GINJI ISHIDA F/S INDY AIR
ホテルに戻ると辻裕次郎と大橋海人、加藤嵐たちと合流。
毎年この旅でチームジャパンをケアしてくれるカリフォルニアのVOLCOM本社で働く“Dさん”とまた明日会う約束をし、これからはじまる数日間のフリーセッションに備えて、この日は早めに消灯となった。
情報によれば、ちょうどVQS Championshipsが始まる頃にはSouthスウェルで波が上がるだろうとのことだった。
まだ波は小さいと予想したうえで、この日はソルトクリークというビーチブレイクでサーフィンすることに。
田嶋鉄兵は5'2"のミニボードをテスト。リバースなどトリッキーな動きを織りまぜ、ファンサーフを見せていた。
昨年末辺りからオーストラリアやカリフォルニアなど半年近く海外でサーフィン修行に励んでいた加藤嵐も昨年よりもスピードとキレの増したサーフィンを披露、フィンアウト系などのトリックも安定してメイクしていた。

ARASHI KATO F/S FINOUT RIP
さらにここで驚いたのは辻裕次郎のムーヴメント。
エアリバースやアーリーウープ、バーティカルなリップトリックなどの連続、そしてそのメイク率の高さに、隣でビデオカメラを回していたチームマネージャーのGoose増田と一緒に開いた口が塞がらない状態となってしまうほどだった。

YUJIRO TSUJI F/S AIR
この日はオンショアで面を乱されてしまったので、早めに海から上がり、2ラウンド目はオーシャンサイドに向かうことに。
オーシャンサイドは、ソルトクリークから南へさらに30分ほど走ったサンディエゴ・カウンティーの最北端に位置する街。
ハーバーと呼ばれる、沖に真っ直ぐと伸びるジェッティーの根元に小さな河口があるビーチブレイクでサーフィンすることに決定したが、思った以上にサイズが小さかったことに加え、風を思い切り食らってしまっていたことから撮影は断念、軽くフリーセッションして早めにホテルに戻ることとなった。
翌朝は、もっと朝早いオフショアの時間帯を狙って行こうということで、日の出前にホテルを出発。
田嶋鉄兵お気に入りのドーナッツ屋でコーヒーと朝食をゲットして、いざソルトクリークへ。
この日は予想通りに風はオフショア、たまのセットで頭といったなかなかコンディション。
しかも天気もいいということで早速シューティング・セッション開始!
時折チューブ波も来ていたことから田嶋鉄兵や辻裕次郎、石田銀二たちは形の良いバレルを数本スコア。
大橋海人と加藤嵐はお互いをプッシュし合うかのようにセッションを楽しむ。

TEPPEI TAJIMA F/S BARREL
実家が愛知県でZEST(チェスト)というサーフショップを営んでいるという絶好のサーフィン環境に恵まれている平井宏輔は、中学生とは思えないような強靭な足腰を活かしたハードスナップを連発。
その大きなスプレーはパワーサーフィンそのもので、メンバーの中からは「サニー・ガルシアみたいでいいね」なんて声も聞こえるほどだった。

KOSUKE HIRAI F/S POWER SNAP
楽しいセッションを終え、一度ホテルに戻り、風邪気味ゆえに安静にしてますという田嶋鉄兵以外のメンバーたちで、夕方の光がきれいな時間帯にまたセッションしに行こうと再度ソルトクリークへ。
夕方は案の定、夕陽がキレイで、波もそこそこ。
なかでも左側のレフトで辻裕次郎と大橋海人が繰り広げるグーフィーサーカス団的なショータイムは息を飲むものがあり、先輩に必死で食らいつこうとする大橋海人が連発する、もはやお馴染みのシグネイチャー・ムーブメントと言っても過言ではないエアリバも、いつにも増してバーティカルかつスタイルも決まっており、辻裕次郎に感化されて高まっている様子が見ているこちらにも伝わってくるほどだった。

KAITO OHASHI F/S DOUBLE GRAB AIR
小川幸男も3日目にしてようやく調子が上がって来た様子で、得意とする切れ味鋭い縦リップに加え、掘れたトップセクションで行なう高速カーヴィングを連発していた。

YUKIO OGAWA F/S SNAP
この日も日本食屋のえびすでディナーを済ませると、ホテルに戻り田嶋鉄兵オススメのyou tubeをみんなで見ながら腹を抱えて大爆笑!
のど自慢大会の番組でつんくのものまねをする通称“コウちゃん”さんによる一曲で、「夢中で惚れた」→「無臭でチョレた〜」、「寂しい夜は〜」→「すみすぃユルは〜♪」はマジで見応え充分です!
VOLCOM JAPANのエース田嶋鉄兵が、このCAトリップの期間中、愛して止まなかったこの作品、要チェックです(笑。
大会前日だったことから、この日は会場であるニューポート54thでやろうということになったが、チェックしたが良くなかったので「初日に入ったハンティントンの波がけっこうよさそうだったね」という田嶋鉄兵の提案でハンティントンでセッションが決定。
田嶋鉄兵が睨んだ通り、インサイドのサンドバーにノーススウェルがヒットしライト、レフト共に形の良いコンディション。
この日はさすがハンティントンというだけあってエアリストのライアン・カールソンのほか、過去にUSアマチャンプの戦歴を持つテッド・ナバーロ、マイカ・バーンなどが熱い動きを見せていた。
田嶋鉄兵も垂直に近いバックサイド・リップで応戦、大原洋人はスタイリッシュなテールスライドをメイクして地元のカメラマンに名前を聞かれていた。3Sをテーマにしたフリーペーパーか何かのカメラマンらしく、もしかしてその雑誌に載せてもいいか?という話しをしていた。

TEPPEI TAJIMA B/S SNAP
キレイなカットバックを得意とする武知実波も良い波を掴んではフェイスを刻み、その一方でこれまで遠慮がちだったのか、大人しかった田代凪沙もバネの効いた当て込みを連発。
大会前のセッションには絶好なものとなった。
夕方は大会会場の波に乗っておきたい、という誰かの意見を尊重してニューポート54thでサーフィンすることに。
オンショアを喰らって面の乱れたコンディションに、手こずり気味のメンバーたちはあまりしつこくサーフィンせず、ほとんどが早めに切り上げてくる中、平井宏輔のみが最後まで練習を続ける。
ペース配分を知っていることから短期集中型のプロたちのペースは、体力のあり余っている平井宏輔には物足りないらしく、いつももっとサーフィンしたそうな顔をして海から上がってくるその姿に、本当にサーフィンが大好きなんだな、と感じずにはいられないのだった。
いよいよVQS Championshipsの初日を迎えた。
今年のテーマは“oaks summer camp”ということで、会場には熊の剥製から熊や馬の着ぐるみを着たスタッフに加え、釣り竿を持って釣りをするジェスチャーのパフォーマンスを行なうスタッフ、夏休みの木工が楽しめるブースなどが建ち並んだ。
肝心の波の方は朝からサイド気味のオンショアが吹き荒れるコシムネサイズで、あまり良いとは言えないようなコンディション。
まずはジュニアクラスのヒートからスタート。
カリフォルニアの波とスタイルが合っているのか、この旅では絶好調のサーフィンを見せていた石田銀二はもちろん、トップコンペティターの加藤嵐も落ち着いた試合運びで難なくラウンド2へ駒を進める。
続いて行なわれたプロアマクラス。
フリーサーフィンではかなりキレた動きを見せていた大橋海人だったが、一本目に掴んだ波でインサイドでワイプアウト。
これが後々に響いていしまい、終了間際にエアリバをメイクするがワンムーブだったため思ったほどスコアが伸びず、まさかのラウンド1敗退を喫してしまう。
昨年のリベンジを果たすことをひとつの目標に掲げて練習をして来ただけに、本人が一番悔しそうだった。
さらにVOLCOM JAPANのエース、田嶋鉄兵が登場。
ここはさすがのサーフィンでスコアをまとめ、MCも「Teppei Tajima,from japan!!」と興奮気味でマイクを握り、ラウンド2へ勝ち上がる。
そうこうしているうちにVOLCOM Internationalのエース、ブルース・アイアンズが会場に登場!!
いままでVQSには顔を出さなかったブルースが、ボード片手にVOLCOMのウエットスーツを着て、何食わぬ顔でビーチを歩いている。
そのほかにもマイク・モリッシー、ショーン“バーニー”バロンなど大御所たちが会場の横、ジェッティーの向こう側に向かって行く。
コシサイズのスモールコンディションであるが、なんとスーパースターたちによるフリーセッションがスタート。
波はとてもじゃないけど乗れそうもないくらい良くなさそうだが、さすがはブルース、ひとりずば抜けている!やはり元WCT選手は違うね、っていうサーフィンを見せてくれた挙げ句、海から上がった後はMCとしてマイクを握り、会場を盛り上げた。
小川幸男のヒートがスタート。
波のサイズは下がり、コンディションが悪化している中、形のいいレフトを数本つかみ、得意のバックサイドでラウンド2へと駒を進める。
今回のカリフォルニアでは絶好調な辻裕次郎のヒートがスタート。
ラウンド1は余裕だと思われたが、なんとここで良い波をまったく掴めず、まさかの敗退。こういうこともあるのかと、少しがっかりしながらもグロムクラスに突入。
平井宏輔はヒート開始早々にレフトの良い波を掴み、バックサイド・リップを連発!
が、いまいちスコアにつながらず、2本まとめるもポイント伸びず、惜しくも僅差で敗退。
残るは大原洋人の活躍に期待がかかるが、フリーサーフィンではかなり良い動きを見せていたにも関わらず、またしてもまったく波に乗れず、ここで撃沈。
ヒート後に落ち込む大原に何気なく田嶋が駆け寄り、何かを教えるその様には、千葉東エリアのサーファー同士の熱い絆を感じた。

LtoR HIROTO&TEPPEI
大会2日目は前日同様、オンショア気味のコンディション。
この日はガールズクラスからスタート。
若干中学1年生の田代凪沙、不安そうに海に入っていった割には良い波を掴み、カーヴィングやリッピングを連発!
各国の代表選手たちを相手に、見事ヒートアップを果たした。
武知実波もヒート開始早々形の良いライトの波を掴み得意のカットバックでスコアを重ねる。
ガールズの2名は無事ラウンド2へと駒を進めることとなった。
正午近くになり、チョッピーでコシハラというバッドコンディションとなったところで、今度はプロアマクラスのラウンド2がスタート。
日本の波に似たようなコンディションということで、田嶋には有利かと思われたが、ヒートの中でも良い波を掴めず、思うような試合運びができない。
逆転を狙い、最後まで波を掴むもラウンドアップを果たすことはできなかった。
残るプロアマ選手は小川幸男のみ。
ヒート開始早々、会場全体を沸かせるようなバックサイド・リエントリーを連発し、ヒートをリードする。
そのままリズミカルに良い波数本つかみ、スコアを伸ばして見事ラウンドアップ、最終日へと駒を進めた。
ジュニアクラスのラウンド2がスタート。
ヒート前に会場脇で練習し、調整ばっちりの石田銀二は、一本目の波で質の高いリエントリーを連発し、8.5ptのハイスコアをマーク!!
そのままテンポよく良い波を掴み、MCも大盛り上がりとなり、余裕のラウンドアップ!
馬にインタビューを受け、その模様はvolcom.comにアップされ、最終日へと駒を進めた。
同じくジュニアクラスの加藤嵐のヒートがスタート。
ヒート開始早々レフトの良い波を掴むもスコアがイマイチ伸びず、苦戦を強いられる展開に。他国の選手たちが良いライディングを決めるなか、逆転を狙って最後まで波を掴むが無念にもここで敗退となってしまった。
この日の最終スケジュールとなるガールズのラウンド2がスタート。
ラウンド1では絶好調だった田代凪沙が、ハワイのトップアマ前田マヒナと対戦。
やはりハワイで名の売れた選手だけに前田マヒナの波のチョイスと安定したサーフィンに圧倒される展開となってしまい、健闘もここまでとなってしまった。
残るは武知実波、田代同様ラウンド1では調子が良かったにも関わらず、このラウンドでは良い波を掴めないままヒートが終了。
ここに来て最終日まで駒を進めることができたのはジュニアの石田銀二とプロアマの小川幸男のみとなった。
翌朝、試合のある石田と小川に加え、応援に徹する加藤は会場へと向かい、他のメンバーたちはトラッセルズが波が良いということでシューティングに出掛けることに。
天気こそ良くないがなかなかのコンディションに遭遇。
人数が多かったためリスペクト・ローカルということでロワーズ狙いだったところをアッパーズでセッション開始。
ここでは昨日の敗北の悔しさをバネにするような熱いサーフィンを田嶋鉄兵が披露。
さすがと思わざるを得ない動きの連続、最終的にはメイクならなかったが高さのあるエア360°をみせ、さらに進化していることを証明してくれた。
辻裕次郎と大橋海人も相変わらずのサーカスっぷりでバーティカルなバックサイド・リエントリーを連発。
平井、大原、田代、武知も思い思いに波を刻む。
正午までに戻る予定になっていたので1時間ちょっとでセッションは終了。
会場に到着すると小川と石田はすでに負けてしまっており、ホテルに戻ると選手団はショッピングに出掛けることに。
会場に戻ると、すでにセミファイナルが終了、ガールズ、エアショー、グロム、ジュニア、プロアマと各クラスのファイナルが消化されていく。
なかでも特に印象に残ったのは、ジュニアクラスで優勝したカルロス・ムノズ。アフロヘアーの小柄なコスタリカンは、まるでアンディ・アイアンズを彷彿とさせるような軸のぶれない安定感と、技のバリエーションを豊富に持っていて、このハイレベルなChampionshipsのなかに入っても頭一個抜けたサーフィンを魅せてくれた。
さらにはガールズクラス優勝のクインシー・デイビスはニューヨーク出身というニュースタイルのサーファーガールで、一度陸に上がれば、まさかあのようなパンチの効いたバネのあるサーフィンをするなど想像もつかないようなオシャレぶり&キュートぶりで、今後世界を揺るがすスターになり得る逸材だと感じた。
そして何よりも印象的だったのがプロアマクラスを制覇したミッチー・コールボーン。

PRO-AM CHAMP MITCH COLEBORN F/S DOUBLE GRAB AIR
ナット・ヤングなどの選手がミドルの形の良い波を掴んで多くの技を繰り出しヒートをリードする中、迎えたヒート終盤で誰もが見過ごすサウススウェルのセットのジャンクなオーバーヘッドサイズにテイクオフ。
その波でどデカイWグラブエアをメイクしてハイスコアを叩き出すと、そこから一気にスイッチが入ったのか、またしてもセットを掴み、得意の縦抜きエアリバをメイク。
この2本でダントツトップに躍り出てつかみ取った感動的大逆転劇を繰り広げてくれたのだった。

THE WINNER’S OF EACH DIVISION
VOLCOM STYLE!!!!!!!!!!!!!!
こうして今年も無事にVQS Championshipsは終了し、日本代表団のラストナイトは、疲労困憊で失神してしまった自分以外は楽しい酒宴を繰り広げたのだった。浦山C〜。
今年のVQSは、7月10日(土)に四国の生見海岸で西日本予選を、9月5日(日)に千葉の鴨川マルキで東日本予選を開催。
すでにエントリーは受け付け中なので出たい人はお早めに!
2011年VQS Championshipsの出場権を得るのは、もしかして君かも!?

TEAM JAPAN!!!!!!!!!!!!!!
Result
Pro-Am
1位 Mitch Coleborn
2位 Heitor Pereira
3位 Nat Yang
4位 Cody Simpson
Junior
1位 Carlos Munoz
2位 Tanner Hendrickson
3位 Keanu Asing
4位 Santiago Muniz
Girls
1位 Quincy Davis
2位 Sara Tayler
3位 Bailey Nagy
4位 Kelia Moniz
Grom
1位 Colin Moran
2位 Koa Smith
3位 Ian Gentil
4位 Wesley Santos
Airshow
1位 Albee Layer
2位 Parker Coffin
3位 Matt Mccabe
4位 Killian Garland
5位 Austin Ford
6位 Ryan Carlson
All pix & text by yoge
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